第1回未来塾講義録(第2期)

講義名
第1回信州おもてなし未来塾(第2期)
講議日時
平成27年5月19日(火)13:00〜16:00
場所
長野市生涯学習センター 学習室1・2

講義内容

未来塾第1期修了生より激励の言葉

第1回「信州おもてなし未来塾」の写真

講義
塾長 高野 登氏
グループ討議・発表
「自分は何を以て何を為すのか」
「自分の中にあった気づき」
「自分はどんなおもてなしをしたい?」他

 

1 講義

高野塾長

 今年もこういう形で「信州おもてなし未来塾」が開講できて、本当にうれしく思う。今日は第1期修了生の方たちが、プロジェクトを推進しながらここに顔を出してくれている。
 この未来塾に参加すると「いかにスピーチがものすごく上手になるかという見本を見せていただく」というプレッシャーをかけながら、簡単な自己紹介と、今どんな思いで日々おもてなしを実践しようと思っているかを1人2分間くらいのスピーチでお願いしたい。

第1期修了生

・昨年、高野塾長からおもてなしのことを学ばせていただいた。マイスターにはなれなかったが、日々従業員と長野県を「日本一のおもてなし県」にするという気持ちで取組んでいる。塾長のお話しはこころの奥深い所に染みわたるお話しで、正直1年間では足りず、もっと受講したかった。時間は限られているが、たくさん塾長と話していただければと思う。

・昨年1年間おもてなし未来塾に通い、自分の中で漠然としていた夢が徐々に具体的に見え、自分がどう動けばよいのか分かってきた。他の1期生が助言してくれたこと、高野塾長を始め、皆に助けられた1年であった。

・最初は「おもてなし」が漠然としていてよく分からなかったが、1年間塾長にいろいろなことを教えていただき、自分の中の「おもてなし」が違うものとなった。せっかくこれだけの皆さんが集まっているので、いろいろな方とお話しをして、いろんなことを学ばれたらいいと思う。

・最初の講義、皆さん緊張してなかなか自分の意見を言えず、心に蓋をしているという話を塾長から聞いた。この塾に通うようになり、心の蓋をとることができた。
毎朝、御開帳が始まる前から毎朝善光寺に行って、県外の方をご案内している。それもこうした塾があったからできるようになった。

・本日、第1期修了生の有志で長野駅から善光寺まで歩いてゴミを拾ってきた。
途中、写真撮影のお手伝い、バス停のご案内などを行ってきた。1人1人が1日1回そういうことをすれば、1期生2期生併せて、約100人の行動となる。それが1年間ずっと続けば何千人の方々に喜んでもらえると思う。

・1年間、塾で学び一番思ったことは、日々自分自身を見つめ、向上させていくことが基本ということ。次に、いかに周囲、他人に影響を与えるようコミュニケーションをとり広めていくか、この2つを中心に学んだ。

・同じ志を持った方々と知り合えたことが財産となった。行政ができるおもてなしって何だろうと考えていたが、来られる方が構えないで気持ちよく訪れていただけること、これが我々にできる仕事と改めて感じた。

高野塾長

去年の良かった点、反省している点を考慮し、今年度進めていく。
今年は自分が話す時間、皆さんが話す時間のバランスを考えてやっていきたい。

 

2 グループ討議・発表

ディスカッション1

「自己紹介」と「自分の塾受講への思い」1人45秒で。前後左右の塾生と。

○リッツカールトンの45秒ルール

・45秒で話のポイントを頭の中に浮かべて、それを相手に表現できなかったとしたら、たとえ5分話しても終わらない。会話でなく対話の場合。

・対話はお互いに相手に何かを示しながら、そこから何かを解ってもらう。あるいは新しい価値を生み出してもらうこと。

・今日ここに来ていた第1期修了生7人を見て、感じたことは何かというと「この人たちは間違いなくリーダーシップを発揮しているな」ということ。

・皆1年後にはリーダーとなった。自分の行動を自分で主体的に考えて計画し実行する力がついてくる。これがリーダーシップ。この1年間で皆さん全員がおもてなしというひとつの価値を軸にして1人1人がリーダーになれるということ。もっと言えば、リーダーにならなくてはいけない。

・第1期修了生の結束力が非常に強い。個人差はある。今回の行動において、すぐ反応する者もいれば、反応しなかった者もいる。これが非常に残念であった。できればここにいる皆さんがチームになって欲しいということ。今、皆さんはグループ。これがチームに変わっていく。

○グループとチームの違い。

グループ・・・1人の仕事量が1とすると5人で行うと仕事量は5。
チーム・・・・5人集まって行えばできる仕事は5でなく10になる可能性がある。

・グループとは。たまたまそこに人が集まっている。たまたまそこに集まった団体で何かをやっている。

・チームを編成して何かをやるということは、目的意識があるということ。目的を「夢を実現する」に置き換える。大きな目標設定がある。1年経った後は、本当に意味のあるチームとなっているはず。

・主体的にかかわることで、「チームのために自分は何ができるだろう」「チームから自分が学ぶことは何だろう」「チームの中でしか実現できない夢ってなんだろう」と頭の隅に置きながら「おもてなし」に違うところから光を当てる。

・自分の日々の中のおもてなしに対する感覚がまったく違ったものになる。それをチームでやることによって5人で10という力が出せるようになる。チームの大きな役割、1人1人が持っている可能性を一緒になって引き出すことができる。大事な事は今自分のなかにある力に気が付いていくということ。今自分自身ですら気が付いていないかもしれない可能性にチームの中では気が付いていく。グループの中でそれは起きない。チームの力というのは1人1人が持っている無限の可能性を引き出していく。

・会社でこうした取組みをしているというところは少ない。その少ない企業のひとつが伊那食品工業㈱。

・この会社に行って思い知らされること。
「どうしてこの人達は自分の中の可能性にお互いに気がついてお互いに切磋琢磨し伸ばしているのか」

・1年経ったときに皆さんの中で何が起きるか。チームワーク。38人のチームが力を発揮すること=チームワーク。そうすると38人が1人1人持っている力が1だとしても、このチームとして発揮できる力が50になり100になっていく。しかしこれを実現するには絶対条件がひとつだけある。「自主的に参加する」ということ。ただひたすら丁寧に真面目に学ぶのではなく、自分がどれだけ関わるか。覚悟を決める。自分が学ぶというのもこれは力。学んだものを形にしていくのも力。その形にしたものを今度は他の人に影響を与えていく。これも全て力。いろいろな力を凝縮させて、信州のおもてなしを日本一にする。我々はそれを形にする機会を与えられている。こんなに嬉しいことはない。皆さんは県を代表しているということ。県を代表した皆さんが長野県の信州おもてなしというものを日本一にする機会をもらったということ。

○「おもてなし」という言葉。

・誰もが日々使っていながら実は非常に実態の分かりにくいもの。
おもてなしという言葉を広辞苑で引く。実は広辞苑に載っていない。
なぜ載っていないか。
「おもてなし」は言葉ではない。これは「概念」。十七条の憲法第1条「和を以て尊しと為す」。ここに戻って考えてみる。
自分たちのおもてなしの概念をどこに持っていくか考えるヒントがここにある。そもそも自分の会社は何を以て何を為しているか考えてみる。

・どんな仕事をしていても同じ。何を以て何を為しているのか。
例えばザ・リッツカールトンという会社のおもてなしの概念は「出会いに感謝することを以て、出会った相手の心にワクワク感を届けることを為す」
まず出会いに感謝する。感謝することを以てその人の心にワクワクとしたものを届けることを為す。これがもてなす原点。
ザ・リッツカールトンのおもてなしとは?
「感謝すること。そしてその人のこころを元気にすること。」
こういう概念のもとで仕事をしている。概念であるから、それぞれのセクションで役割が違っても同じ概念で仕事ができる。全て自分たちが「出会いに感謝する」ことをベースにして、その人の気持ちにワクワクを届けることを為す。これがザ・リッツカールトンの最も真ん中にある概念。

ディスカッション2

「自分は何を以て何を為すのか」
「理解」と「気づき」の違い。

ディスカッション3

「自分の中にあった気づき」あれもこれもおもてなしだった。自分はこんなおもてなしをしている。

ディスカッション4

「自分はどんなおもてなしをしたい?」
現実よりも認識されていることの方が大切。=ブランドイメージ

○人はなぜ旅に出るのだろうか。

・新しい視点を見つけるため

・旅をすると総合的に自分の感性を磨くことができる。

・「多様性」というものの見方が変わってくる。
年齢の違い、価値観の違い。

・「空気感」、五感を感じること。

○バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

例 京王プラザホテル(盲導犬のために公衆トイレが整備されている。優しい視点)

ユニバーサルデザインの施された部屋とは
入室した瞬時には、誰のために作られた部屋か分からない。ただし、必要としている人のために瞬時にチェンジすることができる。

ディスカッション5

「どうすれば新しい視点に気が付くことになるか」
「新しい視点に気づくために自分は何をしたらよいか」

・いろいろな人の意見を聞くということが大事。聞くことで気付くことはたくさんある。

・普段、会社まで車を使用している。電車を使ってみる。普段とは違う行動。変化を持たせる。通勤を「旅」に替える。

・想像する力。イマジネーションが大事。その人の立場に立って想像してみる。これはトレーニングをしないとできない。心の筋トレが必要。